知る人ぞ知る?フィレンツェの憩いの場 オブラーテ図書館

知る人ぞ知る?フィレンツェの憩いの場 オブラーテ図書館

mina

学生時代のイタリア旅行を機に、イタリアの虜に。食べること、飲むこと、自然が大好き。なにより明るいイタリア人が大好きです。独学でイタリア語を学び、フィレンツェへ短期語学留学。現在も子育てしながらイタリア語学習継続中。

今回ご紹介するのはフィレンツェにあるオブラーテ図書館です。フィレンツェに訪れる方には是非立ち寄ってもらいたい場所です。世界遺産のたくさんあるイタリアで、なぜ図書館?と思われる方もいらっしゃると思いますが、おすすめしたい理由があるのです。

オブラーテ図書館って?

どこ?開館時間は?

SMN駅から徒歩約10分。位置的には、ドゥオーモ広場の後ろ側になります。開館日は以下の通りです。

開館日

  • 月曜日:14:00~19:00
  • 火曜日-土曜日:9:00~24:00
  • 休館日:日曜・祝日

入館料は無料なので、出入り自由です。

(現在、新型コロナウィルスの影響で開館時間が変更になっています。新しい情報が更新されるので、詳しくはホームページで確認してください。)

施設内

3階建ての造りで、小さい博物館もあります。1階には、子供向けの絵本コーナーがあります。2階はパソコンが無料で使える部屋があり、3階には学習室とカフェがあります。2階、3階にある250以上のテーブルは自由に使って勉強できます。

歴史

建物

フィレンツェの重要な病院として1285年以降に建てられ、その後修道院になりました。改修し、2007年に博物館とカフェを備えた図書館としてオープンしました。特徴的な回廊に囲まれた広い中庭は解放感があります。

名前の由来

”Oblate”(オブラーテ)とはラテン語に由来し、「他人を助ける仕事に人生を提供した人」を意味します。病人の看護や身の回りの世話、食事の用意までしていた看護師たちのコミュニティの名から名づけました。

洪水

1966年にフィレンツェに流れるアルノ川の大洪水がありました。なんと、1年で降る雨の四分の一が1日で降ったのです。濁流が4メートルに達した地区もあり、多くの家、教会、文化財が被害を受けました。

また当時、フィレンツェには動物園がありましたが、この洪水で多くの動物たちが死んでしまいました。フィレンツェに住む人たちにとって、この自然災害はとても悲しい出来事です。

オブラート図書館には敷地内に1メートル以上の濁流が流れ込み、多くの書物が泥に埋まりましたが図書館のスタッフや世界中からのボランティアのおかげで多くの貴重な資料が消失せずに済みました。

おすすめポイント

Wi-Fi・コンセント

フィレンツェ市内で使える無料Wi-Fiの”Firenze Wi-Fi”。今や無くてはならないものですが、海外だと繋がりにくかったり、すぐに途切れたりしがちです。ですが、図書館内でも繋がりっぱなしです。パソコン作業や勉強でも問題なく使えます。

席によってですが、コンセントがあるので充電を気にしないで作業できます。ただ、コンセント近くの席は人気なので早いもの勝ちですよ。

冷房

館内はとにかく涼しいです。部屋によって効きが違うみたいですが、夏のイタリアはとにかく暑い!40度の日が当たり前に続きます。ちょこっと立ち寄るだけで生き返れますよ。(大袈裟ではなく、、)

カフェ

3階にはカフェがあり、アルコール飲料もおいてあります。また、イタリアならではの食文化”アペリティーボ”も楽しめます。(夕方からドリンク1杯注文すると軽食が付いてきます!)

テラス席が広く、18時以降はほぼ満席になっていました。アペリティーボ以外に、予約制でディナーも楽しめるそう。本当に図書館なの?!と思ってしまうほど、賑やかで人気のスポットです。

眺め

3階のテラスから、なんとフィレンツェにの代名詞ドゥオーモが見えるんです!(正確にはドゥオーモのクーポラ部分ですが、、、)

日が落ちて暗くなってくると、より綺麗に見えます。ドゥオーモ広場に比べれば、かなり観光客は少ないですし、静かなので穴場ですよ。夜空に映えるドゥオーモも見てると、イタリア映画の中に入ってしまったかような錯覚を起こすほど見とれてしまいます。暗くなってから何組かカップルが来ていました。ロマンチックですね~。

フィレンツェ 国立中央図書館

とても有名な図書館がフィレンツェにあるので、少しこちらもご紹介します。フィレンツェにはヨーロッパで最も重要な図書館と言われる”Biblioteca Nazionale Centra Firenze(国立中央図書館)”があります。イタリア全土で1番の所蔵数を誇り、600万以上の書物や文化財が保管されています。イタリア国内の全ての印刷物を収容する法が1870年以降に執行された為です。

フィレンツェの図書館で調べると、中央図書館が1番に出てくると思います。アルノ川沿いにあり、こちらも駅から歩いて行けます。オブラーテ図書館に比べて出入りが少々厳重なので、ふらっと立ち寄るならオブラーテ図書館の方がおすすめです。

さいごに

図書館まで歴史的建造物とは、さすがイタリア。気軽に入りやすいのも嬉しいですね。また、図書館のゆったりした時間を異国で味わうのも、なかなか良いですよ。

観光でも、歩き疲れた時の一休みの場所としてでも、フィレンツェへ訪れる方はこの素敵な図書館を覚えておいてください!

参照

  • Biblioteca delle Oblate
  • 森絵画保存修復工房
  • Biblioteca Nazionale Centra Firenze

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

mina

学生時代のイタリア旅行を機に、イタリアの虜に。食べること、飲むこと、自然が大好き。なにより明るいイタリア人が大好きです。独学でイタリア語を学び、フィレンツェへ短期語学留学。現在も子育てしながらイタリア語学習継続中。

-トラベル全般
-, ,