前回は、イタリア人の性格について、私なりに少し考察をさせていただきました。
今回は、ローマから少し時間はかかってしまいますが、一度は訪れて頂きたい町、ヴァッレラーノ(Vallerano)をご紹介いたします。
どうぞ最後まで、お付き合いのほどを。
ヴァッレラーノについて
ヴァッレラーノへの行き方
ローマからは、車の方が行きやすいかと思いますが、公共交通でも行けなくはないところです。
実際、私が利用したのは、電車(Roma-Viterbo線 ローマ・ヴィテルボ線)でした。ただ本数があまりなく、早朝からの移動になりますので、お時間や滞在日数に余裕がある方は、お立ち寄りいただければと思います。
最後に、切符購入の際の注意を記載しておきます。まとめをご覧くださいませ。
町散歩
Vallerano(ヴァッレラーノ)は、Viterbo(ヴィテルボ)から約20Km程にある小さな町で、中世の町並みを守りながら現在は2,600人程の住民が暮らしています。歴史的には、中世ヨーロッパ時代、貴族同士の争いに何度も巻き込まれたことがある町でもあります。
坂道が多い町です。訪れる際は、歩きやすい靴で!
町中の空気が澄んでいて、自然に囲まれているのがよく分かります。
とても立派なパイプオルガンですね。どんな音がするのでしょう?聴いてみたいです。
こんなに高いところにあるパイプオルガンに、どのように上るの?と疑問に思いましたが、実は、この右手に部屋があり、そこにパイプオルガンの場所まで階段が付いていて、上り下り出来るようになっていました。
時計塔の文字盤を見てください。何か不思議に感じませんか?6時間しかありませんね。
イタリアではナポレオンが12時間制を導入するまで、6時間時計というものが使われており、時間を守ることを習慣にするためだったと言われています。
13世紀に、教会によって作られたシステムのようです。この時計が1周すると6時間が経過、1日に4周する時計。大変興味深いです。
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栗祭り!
さて、ここからは本題の栗祭りについてお話します。
2019年のお祭り日
秋にもし訪問されるのであれば、是非、栗祭りの日を狙って行っていただきたい!毎年、秋に行われる栗祭りですが、2020年はどうなるのでしょうか。2019年は以下のような日程でした。
楽しい露店
早朝にもかかわらず、すでに露店がたくさん並び、中には、「MIA SUOCERA 私の姑」と書かれたイノシシの頭などが飾られてある店もあります。
楽しそうな雰囲気で、朝、早起きした甲斐がありました。
いよいよ焼き栗開始!
町散歩の後、レプッブリカ広場で炭を敷き詰めている人々、それから大きな鉄板と三脚を用意をしている人々が・・・
鉄板を吊るすのを見て、しばらく待っていると、
えいや!と投げ込まれ始めた栗・栗・栗!!!
バラバラバラ!とたくさんの栗が鉄板に落ちる大きな音。
そして、2度、3度と投げ込まれる栗たち!大きな鉄板は、投げ込まれる栗の勢いで揺れ始め、
時折、パチン・バチンと大きな音を立てながら、はじけていました。
車に乗った栗娘さんたち
そんな丸々と大きな栗たちを眺めていると、遠くからクラクションが!
車に乗った栗娘さんたちの登場です。前にも後ろの扉にも乗っていて、この栗祭りを盛り立てています。素敵な笑顔ですね。
ボンネットの上や栗娘さんの後ろには、栗や栗の葉が乗っています。
Valleranoの素敵なレストラン
町が焼き栗の香ばしい香りで充満し始めたころ、お昼の時間がやってきました。
ここで、重要なことですが、お祭り最中のお昼はどこも混み合いますので、朝、祭り会場に到着した際にすぐ、行きたいレストランに予約を入れておくことをお勧めします。
今回、お世話になったのは、Cantina Amici della Castagna さんです。
お昼になると大変混雑するということで、先にレストラン内を拝見することが出来ました。
小さな洞窟内でのお食事です。
そしてお昼にお伺いした時には、すでに沢山のお客さんで大混雑!
レストランの入り口から、もうお客さんが押し合い圧し合いの状態。中に入るのすら一苦労! 予約は必須です。
Vallerano産の前菜。味わい色々で、大変美味しかったです。
スープは豆と栗の味はしっかりしますが、やさしい味わいでした。どれもとてもボリュームがあります!
この時点で、すでに満腹状態ですが、
最後のとどめ!のSpezzatinoでした。そして、最後にお菓子(Dolce)が出てくる予定だったのですが…
忘れられました...
とても忙しそうだったので、仕方がないのかも知れませんが。
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Valleranoの栗
昼食で頂けなかったお菓子…後ろ髪を引かれますが、色々な露店を見ながら気持ちを切り替えて、栗を購入。
右がCastagneで左がMarroni。大きく光沢があり立派ですね。
Castagneは1キロ6.5ユーロで、Marroniは1キロ5.5ユーロでした。
Valleranoを後に
夕方になり、もう少しお祭りを見たかったのですが、電車に乗るため早めにVallerano駅へ。その駅近くにトンネルがあるのですが、
向こう側も、緑でした。山中にある小さな町、秘境の町Vallerano。一度訪れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
Valleranoは、ローマから少し遠いお出かけスポットです。電車からの風景は、大変のどかでした(写真がないのが残念ですが)。夕方も少し早く帰らなければ、日帰りできないのが残念です。しかし、次回、栗祭りが行われるときには、再度、足を運びたいと思える町です。
今度はゆっくり「Notte delle Candele キャンドルの夜」というお祭り(2019年は8月末に行われました。夜、町にキャンドルが灯され、きっと幻想的だと思います)も見てみたいと思っています。
Roma-Viterbo線でValleranoまでの切符購入の際は、お気を付けください。
地下鉄Flaminio駅の地上(Flaminio Piazza del Popolo駅)から出発しているRoma-Viterbo線ですが、Flaminio Piazza del Popolo駅近くのお土産物屋さんやたばこ屋さんなどには、Roma-Valleranoまでの切符は販売しておりません。
地上Flaminio Piazza del Popolo駅内の窓口でしか取り扱っていません。このお祭りに参加される方でRoma-Viterbo線を利用してお出かけの方は、早朝の電車に乗車しないといけませんが、朝が早いと駅の窓口が閉まっている可能性がありますので、Valleranoへご出発の前日に、ご購入することをお勧めします。どうぞお気を付けください。
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参考
Festa di Castagnaパンフレット表紙:PROLOCO VALLERANO・Amici della Castagna di Vallerano