イタリアの大学に留学

ローマ大学
今回の投稿は、一歩踏み込んで、イタリアの大学に実際に行くためにはどのような準備が必要なのかについて順番に手順を踏みながら確認していきたいと思います。
ちなみにこの記事では、大学間協定を使った派遣留学、という形式に限った記事です。大学生ではない方、イタリアの大学に協定校が無い方向けには、また別の記事で紹介をしていきたいと思っていますので、しばらくお待ちいただけたらと思います。よろしくお願いします。
では、順番に見ていきましょう。
1.通っている日本の大学に申請
時期:留学の約1年前(2015/9)
難易度:★
大学側から派遣留学などの通知があったら、それに申し込むところから始めます。毎年人数が変わったりするので、前年の人数を参考にしながら提出してください。秋留学の場合、前年度の秋から募集が開始されることが多いようです。
ちなみに選考基準は、イタリアの大学から提示されているものは特にありません。そのため、日本の大学でそれぞれ選考が行われます。私たちの通っている大学では、様々な授業の成績を合わせたGPAではなく、イタリア語の成績が最重要視されました。大学ごとに違うことが予想されるので、確認が必要です。
2.選考結果発表・再申請
時期:留学の約10ヶ月前(2015/11)
難易度:★

ナポリ東洋大学
この辺で大学から選考結果が出ました。選考に通ればもちろんOKですが、漏れてしまった場合も二次選考があり、まだ定員になっていないところに再申請することができました。私たちの代に限って話をすると、北部寄りの大学であるヴェネツィア、トリノ、ボローニャ大学が非常に人気でしたが、南部寄りのローマやナポリは不人気でした。
3.奨学金の申請
時期:留学の約10ヶ月前と半年前(2015/11と2016/4)
難易度:★★
成績によっては奨学金を受給することができます。私たちの多くは「独立行政法人 日本学生支援機構(通称JASSO)」から、大学経由で奨学金を受給しました。
支援機構から受給できる奨学金は、イタリアの場合、月8万円です。つまり、仮に9/15~7/30まで授業がある場合は、10ヶ月分=80万円の奨学金を貰うことができます。しかも給付のため返還の必要はありません。かなり経済的に留学することができます。
ちなみにこちらは3段階GPA値で2.3/3の成績が必要でした。まあまあ頑張れば取れる成績だと思うので、イタリア語だけではなく、教養科目もしっかりやっておきましょうね。加味される成績は、留学に行く前の学年1年間の成績。つまり、3年の秋に留学に行く場合は、2年次の成績が用いられます。
また、今は様々な団体が奨学金を積極的に給付しています。日本での学業をしっかりやっておけば、お金の心配をせずに留学できる時代に変わりつつあるのかもしれません。どんどん情報を探して応募してみてはいかがでしょうか。
ここまでは日本の大学相手にすること。次のページからは、イタリアの大学に対して行うことを中心に解説していきます。