3度のイタリア バリスタ・チャンピンが目指すコーヒームーブメント

イタリアの゛コーヒー・マイスター゛、フランチェスコ・サナーポ(Francesco Sanapo)

1.フランチェスコ・サナーポ氏の輝かしい実績

2010年、2011年、2013年と3度にわたりイタリア国内のバリスタ・チャンピオンに輝いたフランチェスコ・サナーポ氏。

フランチェスコ・サナーポ氏 / Facebook

2013年にはワールド・バリスタ・チャンピオンシップのファイナリスト(6位)入りし、2019年にはイタリア国内のカップ・テイスターズ・チャンピオンシップで優勝を果たしたイタリア・コーヒー界のまさに゛マイスター゛。

なお、カップ・テイスターズ・チャンピオンシップでは8つの問題が用意されているようで、各問いごとに3つのカップが出場者の前に置かれ、その中で1つだけ違う味のコーヒーを当てる競技ということです。

各選手は、1つだけ味が違うコーヒーを選び出して回答エリアに置き、すべて選択し終えた後に選んだカップが正解(味が違うコーヒー)かどうか選手がカップを持ち上げて確認するようです。カップの底に印が付いていれば正解ということです。

2019年イタリア カップ・テイスターズ・チャンピオンシップの様子/Youtube

上記の動画では、黒いワイシャツを身につけたサナーポ氏が、ファイナルで8問中全問正解してチャンピオンに輝いたようです。

2.素晴らしい一杯のコーヒーのために

Comunicaffe.itにそんなイタリア・バール界で注目され続けているサナーポ氏のインタビュー記事が掲載されているようです。

サナーポ氏は、フィレンツェに2店舗展開しているカフェショップ『ディッタ・アルティジャナーレ(Ditta Artigianale)』のオーナーだということです。イタリアでコーヒーと言えば、主にエスプレッソが飲まれているようですが、ここではドリップコーヒーにも力を入れているようです。

『ディッタ・アルティジャナーレ(Ditta Artigianale)』の公式サイト

徹底した生産、製造、品質管理を行ったスペシャルティコーヒーやシングルオリジンコーヒーを提供しているということです。

サナーポ氏は、コーヒー豆の生産国で年の3~4か月を費やして理想の生産者と品種を追い求め続けているそうで、また、自社の焙煎所で行う焙煎に関しても強いこだわりを持っているそうです。

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また、Bari.repubblica.itの記事によると、コーヒーの市場価格は不当に抑えられている面もあるようで、サナーポ氏が゛戦いのスポークスマン゛としての役割も果たしているようです。

一杯のコーヒーの背後には、気候変動からコーヒーの木がかかる病気まで数多くの問題があるともサナーポ氏は指摘しているということです。

高品質のコーヒーを提供するため、また、生産者に正当な価格を支払うため、『ディッタ・アルティジャナーレ(Ditta Artigianale)』のコーヒーの値段は、イタリアの他の一般的なバールに比べて高いようですが、すべては味によって報われると、サナーポ氏は考えているようです。

『ディッタ・アルティジャナーレ(Ditta Artigianale)』のノーマルなカプチーノは2ユーロ(約240円)、フィルターコーヒーは2.5ユーロ(約300円)ということです。なお、イタリアの一般的なバールでカプチーノは、1.2ユーロ(約145円)ほどのようです。

ディッタ・アルティジャナーレ(Ditta Artigianale)のメニュー例 / Facebook

ちなみに、ここでは、ベーグル、サンドイッチ、サラダ、マフィン等の軽食も提供しているそうです。また、コーヒーだけでなくソフトドリンクやスムージー等の飲み物もあるようです。

3.イタリア・バール業界全体も視野に

QUOTIDIANO.NETの記事によると、サナーポ氏は、新型コロナウイルスの感染拡大によるイタリア全土のロックダウン措置のために今後イタリアのバールが消えていってしまうかもしれないと、業界全体の危機的状況を訴えているようです。

また、サナーポ氏は、バリスタの育成にも力を注いでいるそうで、『ディッタ・アルティジャナーレ(Ditta Artigianale)』の公式サイトには、バリスタのコースに関する情報も提供されているようです。

この公式サイトによると、『ディッタ・アルティジャナーレ(Ditta Artigianale)』でバリスタとして働いているフランチェスコ・マシュッロ(Francesco Masciullo)氏も2017年にイタリア国内で開かれたバリスタ・チャンピオンシップで優勝を果たしたようです。

ちなみに、この公式サイトでは、『ディッタ・アルティジャナーレ(Ditta Artigianale)』のオリジナルカップや靴下やTシャツ、また、コーヒーの通信販売も行っているようです。

『ディッタ・アルティジャナーレ(Ditta Artigianale)』の通信販売 / 公式サイト

さいごに

常に真摯に一杯のコーヒーに向かい合い続けているサナーポ氏。エスプレッソコーヒーが主流のイタリアで、ドリップコーヒー等を普及させることができるかどうか。今後もサナーポ氏の活動が重要な役割を果たしていきそうです。

また、コーヒーの高品質化やフェアトレードという側面からもサナーポ氏の活動にますます注目が集まってきそうです。

参照

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Kanba

イタリアの海沿いの小さな町に住んでいます。イタリアの大学を卒業後、日本の企業のために働いています。天気が良い週末は砂浜で筋トレしたり、庭でオーガニック野菜を作ったりしています。主に穀物・野菜・果物・ナッツ類を食べて暮らしています。

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