イタリア中の庭園を巡る"グランディ・ジャルディーニ・イタリアーニ"

イタリア中の庭園を巡る"グランディ・ジャルディーニ・イタリアーニ"

Kanba

イタリアの海沿いの小さな町に住んでいます。イタリアの大学を卒業後、日本の企業のために働いています。天気が良い週末は砂浜で筋トレしたり、庭でオーガニック野菜を作ったりしています。主に穀物・野菜・果物・ナッツ類を食べて暮らしています。

時間と場所と空間に繋がる庭園

新型コロナウイルスの影響で美術館、博物館などがクローズせざるを得ない状況の中で、アートや芸術をオープンスペースや野外で楽しもうとする人々が増えてきているようです。

このような動きに対して、すでにイタリア中に野外で"美"を鑑賞できる庭園、公園などが数多く存在しており、イタリアは屋外アートの場としても並外れたポテンシャルを有しています。

そこで、今回イタリア各地に輝く惑星のように点在する庭園を紹介するポータブルサイト"グランディ・ジャルディーニ・イタリアーニ"(Grandi Giardini Italiani / "グレート・イタリアン・ガーデン"という意味)をご紹介します。

グランディ・ジャルディーニ・イタリアーニのサイト

庭園という遺産

この"グランディ・ジャルディーニ・イタリア―ニ"のサイトでは、自然、風景が見事に溶け合ったイタリアの数々の庭園の存在を知ることができます。体系的に提示されており、まさに"庭園という遺産"に触れているように感じられます。

各庭園のページには、その場所に関する簡潔な紹介文があり、また、住所、公式サイト、地図、開園時間、料金、イベント情報なども掲載されています。

また、ギャラリーで写真やビデオをチェックすることもでき、どのような庭園であるかをイメージしやすい作りになっています。

グランディ・ジャルディーニ・イタリアーニのサイト

さらに、各庭園に完備されているサービス(レストラン、Wi-Fi、駐車場の有無など)や庭園のタイプ(森林庭園、歴史的庭園、モダン庭園など)もアイコンで表示されており、一目で分かるように工夫されています。

地域(イタリア北部、中央部、南部)、州、サービスのカテゴリーからも庭園を検索することができ、また、トップページにあるイタリアのマップをクリックすると地図を見ながら庭園のタイプと場所を確認することもできます。

"グランディ・ジャルディーニ・イタリア―ニ"のポータブルサイトは、他のイタリアの庭園を紹介するサイトと比べて、見やすく分かりやすい作りになっているのではないでしょうか。

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100を越える庭園を網羅

このポータブルサイトには、100を越えるイタリアの庭園が網羅されています。ここでは、その中から3つの庭園を簡単にご紹介してみます。

1.アルテ・セッラ(Arte Sella

トレントにある現代アートと自然の融合を目指している独特なスタイルの庭園です。自然や風景との対話を通じて創造された芸術作品が庭園の中に取り込まれており、不思議な感覚を覚えます。

ここは、庭園でもあり野外美術館のようでもあります。写真や紹介ビデオもサイト内に載っていますので、是非チェックしてみてください。

2.ジャルディーノ・ディ・ヴィッラ・ガンベライア(Giardino di Villa Gamberaia

フィレンツェにある庭園、ジャルディーノ・ディ・ヴィッラ・ガンベライア。幾何学模様が美しく、庭園から素晴らしいフィレンツェの街並みも眺めることができるようです。

ジャルディーノ・ディ・ヴィッラ・ガンベライアのページ / グランディ・ジャルディーニ・イタリアーニ

ポータブルサイトの写真や公式サイトを見ていると、晴れた日に緑に包まれたこの庭園内をゆっくりと歩いてみたい気持ちにもなってきます。

3.カステッロ・エ・パルコ・ディ・マシノ(Castello e Parco di Masino

トリノにあるマシノ(Masino)城とその庭園。ここでは、マシノ城を見学し、さらに庭園も楽しむことができます。

カステッロ・エ・パルコ・ディ・マシノのページ / グランディ・ジャルディーニ・イタリアーニ

サイト内のギャラリーをチェックしてみると、ここの庭園では色とりどりの花も観賞できるようです。お城と合わせて緑豊かな庭園をのんびりと散歩してみるのも良いかと思います。

さいごに

"グランディ・ジャルディーニ・イタリア―ニ"のポータブルサイトは、イタリア各地の様々な庭園を紹介していますが、ネットワーク化することで"庭園という遺産"を保護、推進しようという試みでもあるようです。

近年、持続可能な観光という側面からも庭園は見直されてきています。これからも"グランディ・ジャルディーニ・イタリア―ニ"のサイトに登録される庭園が増えてくるように思われます。

また、こちらのポータブルサイトを使ってイタリアの様々なタイプの庭園を調べて、立体的に庭園の様子などを想像してみるのも楽しいかもしれません。

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