社会

【災害問題】イタリアと地震をひもとく~第2回 過去の被害~

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第2回 イタリアと地震を考える

前回に引き続き、イタリアと地震の関係をひもといていきます。今回は、地震が起きることによって起きてきた被害について考えていきましょう。第1回の記事はこちら。

イタリアで起きた、過去の地震

あまり知られてはいませんが、イタリアでは過去に多くの地震が発生し、人々の命を奪ってきました。

以下にそれをまとめてみました。

日付 場所 地震の規模(M) 被害・死傷者
2016/8/24

ウンブリア州

ペルージャ

6.2 260人死亡(8/27時点)、負傷者多数
2012/5/30

エミリア・

ロマーニャ州

6 17人死亡 350人以上負傷
2009/1~4, 4/6

アブルッツォ州

ラクイア県

6.3 300人以上死亡、6万人が避難生活
2002

プッリャ州

サンジュリアーノ

- ある学校が倒壊し生徒全員が死亡
1980/11/23

カンパニア州

イルピニア

6.9 2741人死亡。負傷者は、8872人と推定
1976/5/6 フリウリ州 - 約1000人が死亡
1908/12/28 メッシーナ海峡 7.1

震源地が海で大津波が発生し、推定7~10万人が死亡

近代ヨーロッパにおいて最悪の地震

いかがでしょうか。私がこの表を作っていて最初に抱いた感想は「日本と似ている」ということでした。

もちろん、マグニチュード8以上にまで達するような地震は発生していないものの、かなり一定の頻度で巨大な地震が起きていると言うことができます。

被害を受けるのは建築物

そして、イタリアでどのような被害が多いか考えた際に、まず最初に思いつくのは、建築物の倒壊などではないでしょうか。

イタリアは建物が古く、かつ補修などがそれほど進んでいるわけではありません。

 

日本などの場合、国が定めた方針に従って耐震工事などを行っていますが、イタリアでは、それが進んでいないのが実情です。どちらかと言えば耐震工事は地方自治体の主導で進められているようなので、県や市によって対応にかなり差がでることが考えられます。

また、イタリアを含むヨーロッパの建築物は石造りであり、そのことも倒壊などの懸念を加速させます。

そしてそのような家が地震に直面すると、私たちが写真や映像で見た光景のように、石が崩れ落ちたり、家が潰れたりしてしまっているのです。

日本にある、昔ならではの木造建築が、地震の影響を非常に受けやすいのと同様です。

1980年の地震で倒壊した建物内

1980年の地震で倒壊した建物内

また、イタリアは国全体として財政が困窮状態で、耐震対策を施せない、また地震が起きても対応を十分に取れないなど、難しい状況にあると言えるでしょう。

まとめ

今回の投稿では、地震によってイタリアにもたらされた過去の被害について解説していきました。次回は、イタリアの人々が、地震や火山とどのように付き合ってきたかについて考えていきたいと思います。

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  • この記事を書いた人

ゆうさん

『BUONO!ITALIA』の代表をしています。 ローマ・ラ・サピエンツァ大学に1年間留学。シチリア出身マンマが牛耳る大家族にホームステイし、様々な側面に触れる。イタリア語はCILS C1レベル。 現在は、イタリアの国民性と中小企業経営について卒論研究中。主な執筆記事は、社会問題、旅行、カルチョ、ポップ・ミュージックなど。

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