味わう

イタリアのチョコレートと言えば!Baciのちょこっといい話

更新日:

お土産に最適なperugina(ペルジーナ)のチョコレート・Baci

銀色の包み紙を開くと、そこには丸くて愛らしいフォルムのチョコレートと、チョコレートに負けないくらい甘い愛の言葉の書かれた小さなメモ。これが最も有名なイタリアのチョコレートの一つ、Pergina社のBaciです。

イタリア語でバーチ(BACIO=キスの複数形)を意味するこのチョコレート、お値段も手頃で、イタリア土産の定番となっていますが、そもそもどうしてこれほど有名になったのか。

バレンタインも間近にせまっていますので、この機会にbaciのロマンティックな歴史に触れてみるのはいかがでしょうか。

Baciのロマンチックでちょこっといい話

Baciの生みの親・Luisa Spagnoli(ルイーザ・スパニョーリ)

bacioの誕生は彼女抜きには語れません。Luisa Spagnoliは、1877年にペルージャに生まれ、デザイナーとして活躍していました。

しかし、第1次・第2次世界大戦の影響で苦しい生活を強いられていた1922年、もはや甘いものは贅沢なものだと考えられていた最中に、いかにコストと材料を節約できるか考えた末、ルイーザは、パウダー状にする代わりにそのままのヘーゼルナッツ1粒を、チョコレートで包み込んだお菓子を考案しました。

それが、Baciの前身です。形が拳のようであることから、そのチョコレートは「Cazzotto(カッツォット)=げんこつ」と呼ばれていました。ルイーザは以降、実業家として後世に名を残すことになります。

「げんこつ」から「キス」へ

では、なぜ、「cazzotto」が「bacio」になったのでしょう。その理由には2人のイタリア人が関わっています。

1人目は、常日頃から、店員に、それもかわいらしい女性の売り子に「すみません、『げんこつ』を一ついただけますか?」と客が尋ねるのがナンセンスだと思っていたルイーザの恋人・Giovanni Buitoni(ジョヴァンニ・ブイトーニ)

彼がcazzottoの広告の代わりに1907年創業・老舗お菓子メーカーperginaの広告を掲げたのです。Buitoniは日本ではあまり知られていませんが、barillaと並ぶイタリアの最も有名な食品メーカーの一つ”Buitoni”の創業者でもあります。

2人目は、Peruginaのアート・ディレクターのFederico Seneca(フェデリコ・セネカ)。彼はcazzotto、もといbacioのために銀の背景に青色の文字で書かれた包み紙を考案しました。

また、LuisaがいつもBuitoniに愛のメッセージとともにチョコレートを贈っていることを知り、Senecaは同じように包み紙の中に愛のメッセージを入れてbacioを売り出しました。ちなみに、包装紙のキスを交わすカップルの構図は、イタリアのロマン主義画家のアイエツの同名作品からインスピレーションを受けたそうです。

この2人の働きかけによって、1924年、「cazzotto」は「bacio」として正式に発売されることになりました。

Baciの発展

1930年代になるとイタリアを飛び越え、ニューヨークの5番外に出店するほどBaciは瞬く間に人気商品になりました。

1950年代には、「愛の傍らには常にBaci」という広告によって、恋人同士で愛を語るよりもBaciを送り合う方がより素敵、という考えが広まったり、Baciが無限の愛を象徴することから母の日のプレゼントとしても人気を博すなど、さらに人々にとってかけがえのないお菓子になりました。

Baciの星

エレガントな見た目に加えて、一目でそれとわかるデザインにするために、包み紙に星が描かれるようになったのは、1968年のことです。

これ以降、銀の背景に青の星、というデザインは、自動販売機や傘、飛行機のデザインまで、いたるところに用いられ、Baciが人々にとって身近な存在であることを示しています。

il tubo di baciの登場

1981年には、チューブ状の箱の中にたくさんのBaciが入った‘’Il TUBO di Baci”が発売されました。

実はこの”TUBO”という言葉には、“TUBARE”=恋人同士が甘い言葉をささやく、という別の意味も込められているのです。

当時のCMで謳われていた“Impara il linguaggio dei tubi. Gli altri non capiranno un tubo.”という表現は、直訳すると「1000のチューブの言葉を学んで!他の人は1つのチューブもわからないでしょう」という不思議な意味になりますが、実はこれはtuboにtubareの意味を持たせた掛言葉。

他の人が聞いてもわからない、あなたと恋人の2人の間でだけ通じるロマンチックな愛の言葉をたくさん作って、という意味なのです。チューブ状の箱にした背景には、こんなに粋なアイディアがあったのですね。

ギネスに載ったBaci

果てしない愛のシンボルとして知られてきたbaciは、2003年に「世界一大きいチョコレート」としてギネス記録に載りました。

この年のヨーロッパ最大のチョコレートの祭典・ユーロチョコレートで、高さ2.15m, 幅 7.26m 総量5980Kgの見事なbaciが披露されたのです。

今年のバレンタインはBaciで愛を伝えてみては?

イタリアのバレンタインは、男性が女性にチョコレートを送るのが一般的。ちなみにホワイトデーは存在しないそうです。日本では友達や会社の上司にプレゼントする、とイタリア人に話したら、とても驚かれました。

今年もイタリア人男性は、意中の女性にBaciのチョコレートとともに愛を伝えるのでしょうね。

関連記事

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

イタリア旅行にオススメ

【飛行機】カタール航空
ワールドベストエアライン第1位で快適な空の旅を。

【ホテル】Booking.com
ドミトリーから5つ星ホテルまで掲載数No.1(オススメ方法)!

  • この記事を書いた人

編集者A

ナポリに留学し、お惣菜屋さんを経営する家族の元にホームステイをしながら、ナポリ方言の研究をする。 大学では、美学、フィールドワーク言語学を専攻。 ナポリのことならお任せください。

-味わう
-,

Copyright© BUONO! ITALIA , 2018 All Rights Reserved.