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【体験記】ローマ1年間の留学 辛かった&楽しかった&大切なことetc総まとめ!

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先日、メンバーが続々とイタリア各地から日本に帰国しまして、ついに長いイタリアでの留学生活も終わりを迎えました。留学には様々な楽しみや悩み、戦い、そして思い出がつきもので、イタリアの留学ってどんな感じなんだろう、とイメージが掴みにくい方もいるのではないでしょうか?

そこで本記事では、ローマに留学した私の、1年間の留学体験記を綴りながら、ローマでの具体的な生活や大学でのこと、得たことなんかについてお話させていただきます。

目次

留学の概要

日本での職業

大学生

留学の種類

大学への派遣留学

滞在期間

2016年9月ー2017年8月(約1年)

滞在形式

ホームステイ

イタリア語学習歴

大学で2年半勉強ののち、3学年秋学期より留学。

留学の理由

なぜイタリアへ留学しようと思ったのか、その街を選んだ理由も合わせて教えてください

イタリアを選んだ理由

最も大きかったのが、シンプルに、「大学でイタリア語を勉強していた」という点です。1年生から勉強を始めたイタリア語は、紆余曲折を経ながらも、徐々に色々な知識を得ることができていると考えていました。そしてその中で、「しっかりとイタリア語を仕事などのあらゆる場面で使えるような人間になりたい」という意思を持つようになりました。

正直、就職後、仕事でイタリア語を使えるかなんてわかりません。ですが、それでも、学生生活で、必死こいて頑張ってきたことの一つに、胸を張って「イタリア語」と言えるようにしたかった、ということは挙げられるでしょう。

ローマを選んだ理由

英語圏への留学も迷いはしましたが、最終的にはイタリア、そして首都のローマを選ぶことになります。なぜ私がローマを選んだかということもお話いたします。

それは、他の街を見て、イメージが湧かなかったという理由です。私は留学の1年前に、家族と「留学先の視察」も兼ねて、ミラノ・ヴェネツィア・ボローニャ・フィレンツェを旅行しましたが、その中で「ここだ!」とビビッとくる街というものは、正直ありませんでした。どれも本当に綺麗で、大好きな街なのですが、自分がここで生活をするイメージが、イマイチしっくりこなかったのです。

そして、別の旅行で5年前に訪れたことのあるローマに思い当たりました。コロッセオやトレヴィの泉など、ありきたりなイメージのみならず、あれだけの広いローマには、きっと自分がまだまだ知らない世界がある。そしてそんな首都で勉強してみたい、という気持ちが徐々に湧いてくるようになりました。

加えて、ローマにある協定校は、イタリアの中でも最も優秀な大学である「ローマ・サピエンツァ大学」であったので、何を勉強するにしても、しっかりと潰しが利くという考えもありました。

そんなこんなで、私はローマへの留学を決めることになります。

留学前のこと

留学前の期待・不安などを教えてください

留学前の不安というと、主に言語関係のことでした。初めてヨーロッパの地へ足を踏み入れたのは中学2年生の時で(これは一重に両親のおかげで、いくら感謝してもしきれません)、南米などにも一人旅をし、日本とは完全に違う世界も実際にその目で見たことがありました。そのため海外生活自体に関しては、慣れている分あまり不安はありませんでした。

ですがやはり、異なる言語を使いながら自分自身を表現できるのか、さらにはホームステイ先の人と、言葉が扱えないことを理由に関係性が悪くなったりしないか、突然大学の正規の授業に放り込まれて、一体何ができるのか、ということを色々と考えては不安に思っていたものです。

一方期待感といえば、やはり自分の心の中に、非常に印象的に残っていたローマに、実際に滞在することができることそのものでした。

留学前にしておいてよかったこと、しておけばよかったことを教えてください

留学前にしておいてよかったこととしては、文法などのザックリとした復習でしょうか。なんとなく全ての文法事項はしっかりと頭に入っている状態にしておいたため、例え自分が使えなくとも、会話や授業内容に関しては「やや分かる」程度で最初の段階から始められたように思います。

といっても、やはり文法や語彙力などは、もっと日本にいる段階で磨き上げておけば、さらに高いレベルに行けたかなと思うと、やはりもっともっと文法や様々な単語に触れる機会を意図的に作っておけばよかったとは思います。

留学前に苦労したことがあれば教えてください

ビザの申請などに関しては、やはり煩わしかったと言わざるを得ません。事前に様々な資料を用意して臨まなければならない上、その時の職員によっても対応がまちまちだったりするので、ややこしいことこの上ないです。

ただそれでも、「何かがとても大変だった!」というような経験はなかったです。

留学中のこと

イタリア・ローマはいかがでしたか?

私が初めてローマを訪れたときと、全く変わらない気持ちを私に持たせてくれる、素晴らしい街でした。ローマはまさにイタリアの首都であり、観光地だけでも山ほどあるのに、そうでない隠れた場所となると、とても一年では見尽くせないほどです。

海外にいることが「当たり前」になることが嫌だった私には、常に色々な表情をあちこちで見せてくれるローマは、まさにピッタリだったと言えるでしょう。

また、ローマ帝国の歴史が大好きで、塩野七生さんの「ローマ人の物語」も全巻揃えている私としては、遺跡地域を歩くだけで楽しくなったものです。

ホームステイの経験はいかがでしたか?

日曜のランチ。親戚が全員集まると約20人になります。

本当に最高でした。私のホストファミリーは2人の老夫婦、それしか知らずにローマに行ってみて、実際に生活してみて驚きました。なんと彼らには5人の子ども、そして6人の孫がいて、いつも彼らが遊びにやってきます。

老夫婦とのゆったりとした生活もよかったのですが、これだけのいわゆる大家族と生活ができたことは、忘れられない経験になりました。シチリア出身・73歳のおばあちゃんマンマがつくる料理は、1年間の留学中どこで食べた料理よりも美味しく、仲のいい子どもや孫たちは日曜日になるとみんな集まってきます。

83歳のおじいちゃんは毎日孫たちの学校への送り迎えに大忙しで、プロのドラマーである息子の一人が朝から騒がしく家で演奏。そんな中私は、同年代の孫たちと朝まで飲み明かし、語り明かし...。

このイタリアの家族という経験は、一人っ子で育った私にとって、まさにかけがえのないものになりました。

楽しかったことなどを教えてください。

ローマ大学

前述の通り、ホームステイでの生活の全てが楽しかったです。その分、一人で過ごす時間が無かったため、結局いつも人といることが多かったのですが、それもむしろ自分の経験をより豊かにしてくれたと思っています。

また、大学での授業では観光学を専攻しましたが、そこでも友人に恵まれ、授業の際にはいつも助け合うことができました。ちょっとうざい人と一緒にプレゼンをしなきゃいけないなんてこともありましたが、それもいい思い出です。

その他には、留学中に行った各地への旅行が印象的です。久しぶりに日本人の友達と会って海外に行ったり、ローマっ子たちと車で旅行したり、休暇を利用したバカンスは、やはりヨーロッパで生活していたからこそ、気軽にできたものでしょう。

苦労したこと・失敗談などがあれば教えてください。

イタリア語に関しては1年間ずっと苦労し続けました。特に、最初から遠慮も0の超・超・超生意気ローマっ子グループに混ぜられて(混ぜてもらって)いた分、例え他の友人といくら喋れても、ここでは個々の主張があまりにも激しく強くうるさすぎて、自分がなかなか喋れなくて落ち込む、ということは、常に繰り返しでした。

また、やはり日本人=アジア人に対する風当たりは、決していいものではなかったため、イタリア人からするとそう思っていなくても、人種差別的な主義主張に、色々と疑問を感じ、深く考えさせられることもありました。子どもに猿と言われた時は一番刺さりましたね(笑)

留学中しておけばよかったことがあれば教えてください。

もっと勉強しておけばよかったなと思います。観光学の勉強はしましたが、イタリア語の勉強は全くといっていいほどしませんでした。やはり帰国後には資格試験などが待ち構えているので、そのことを考えれば、もっとしっかりと机に向かう形での勉強にも時間を割くべきだったのかもしれません。

それと、もっともっと写真を撮っておくべきでした。特に帰国が近づくと、当たり前だったホームステイでの生活や大学の風景なども「これが最後か」と感傷に浸ることが多かったです。帰国してから「なんであの時のあの瞬間を写真にしなかったんだろう」とあまり写真を撮らない私ですら思うのですから、きっと写真はたくさん撮っておくべきなのでしょう。

留学後のこと

あなたが思う留学の成果(学問や語学的な意味)を教えてください。

まずは自分が考えていた観光学について。自分は観光を勉強しに来たはずなのに、様々なことを考えさせられた一年でした。「なぜ私は差別されなければならないのか」「移民で苦しみ、ローマで観光客相手に従事する外国人労働者は、一体何者なのか」「イタリアの家庭は、なぜこんなにも苦しいのか。生きていくことは、例え普通の家庭に見えてもいかに大変なことなのか。」などなど、尽きませんでした。

その中で自分が得た答えというのは、具体的な形にはまだできていません。これからの卒業論文などの中でしっかりと形にしていきたいと考えています。

また語学に関しては前述の通り、机での勉強はあまりしていませんので、帰国後の座学で重点的にやっていかなければなりません。ですが会話力やある程度のリスニング力、空気や冗談、皮肉を読む力、パロラッチャなどのスラングは身に着けられたと考えています。それが何の役に立つかと聞かれれば、やや返答に詰まるところではあるのですが、そこを役に立てる形に昇華できるようにしていかなければなりません。

あなたが思う留学で得た力(生活や経験で得たもの)を教えてください。

私は一人っ子かつ、実家暮らしなので、常に両親に頼りっきりでした。今日本に帰国してからも、それが劇的に変わったかと言われればそうではありませんが、多少は改善したのかな、と思っています。

また、私がイタリア人から学んだ最も大切なことは「焦らないかつ現実主義であること」です。日本にいたとき、私は色々なプレッシャーやすべきことに押しつぶされ、焦ってしまうことが多かったのです。一方イタリア人たちの多くは、焦るということをしません。恐らく時間に対する価値観が、日本人とはかなり異なっているのでしょう。大きな問題があっても、あまり焦ったり揺さぶられたりすることなく、「まぁとりあえずなんとかなるよ」精神を発揮します。

一方で私の知っている友人たちは、非常に現実主義者でもあり、ゆっくりとしていながらも、しっかりとすべきことを考え、着実にこなします。それらを両立させることは非常に難しいものです。常に時期を逆算させ、焦らせるという形で現実を見させようとしてくる日本の社会や日本人とはやや違うのではないかと考えています。

これは、私がローマに留学して得た中でも最も重要な要素だと思っていますし、何とか無くさずにいたいと願っています。

今後したいことを教えてください。

今後はまずはしっかりと勉強したいと思っています。語学だけではなく、イタリアで考えた、考えさせらえたことを、書物や他の人の経験などとしっかりと結び付け、それを自分がしっかりと納得できる形で昇華したいと考えています。

そろそろ就職活動が始まる時期なので、やはり「焦り」もありますが、それでも、「なぜあの時、自分は猿と呼ばれたのか」や「観光で栄えているローマの労働者の大半が低賃金労働者ばかりで、一体それって栄えてるって言えるの?」など、ちょっと自分の中では「まぁ、いっか」で放っておけない悩みが多いので、それの自分なりの解明も、進めていきたいです。

就職に関しても色々と考えてはいますが、公にできるほど明確にまとまっていないので、現段階ではここに書くことはしないでおきます(笑)

さいごに

イタリア留学を勧めますか?またその理由も教えてください。

もちろん英語圏ではない国ということで、色々と難しい点も多いでしょう。ですがそれでも、私は、日本とは全く違うのにも関わらず、日本人がとっても大好きなイタリアへの留学を強くオススメしたいと思います。

きっとそこには、イタリアでしか味わえない、様々な経験が待っています。なんだかんだ、留学に行く国を決めるのは、あなたのフィーリング。もしイタリアが自分の肌に合うと思ったら、迷わずに飛び込んでみてください。

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  • この記事を書いた人

ゆうさん

『BUONO!ITALIA』の代表をしています。 ローマ・ラ・サピエンツァ大学に1年間留学。シチリア出身マンマが牛耳る大家族にホームステイし、様々な側面に触れる。イタリア語はCILS C1レベル。 現在は、イタリアの国民性と中小企業経営について卒論研究中。主な執筆記事は、社会問題、旅行、カルチョ、ポップ・ミュージックなど。

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