トスカーナの自然で作られる "キャンティワイン" ワイン好きは必ず訪れて!

トスカーナの自然で作られる "キャンティワイン" ワイン好きは必ず訪れて!

mina

学生時代のイタリア旅行を機に、イタリアの虜に。食べること、飲むこと、自然が大好き。なにより明るいイタリア人が大好きです。独学でイタリア語を学び、フィレンツェへ短期語学留学。現在も子育てしながらイタリア語学習継続中。

ワイン好きな人なら一度は必ずと言っていいほど聞いたことのある名前だと思います。下半分が丸く、藁に包まれているボトルを見たことがある人もいるのではないでしょうか?日本のイタリアンレストランでディスプレイされていることもあります。この特徴的なボトルは一度見ると忘れられないと思いますが、このワインこそがイタリアを代表する”キャンティワインです。

作られている場所はとても素敵な田舎街。イタリア語ではCampagna(カンパーニャ)と言いますが、ワイン好きな人には是非訪れて欲しいです。今回は魅力あふれる”キャンティワイン”についてご紹介したいと思います。

キャンティとは?

どんな街?

まずはキャンティの街について少しご紹介します。人口は約1万4千人。なんと、作付け面積はトスカーナ州の約10%に相当するほどです。訪れると分かりますが、広いブドウ畑が目の前に広がっています。どこを見渡してもブドウ畑と言っても過言ではありません。また、広い畑にはオリーブの木も多いです。

どこ?

イタリア中部にあるトスカーナ州にキャンティは位置し、フィレンツェとシエナの間です。地図で見るとイタリアの真ん中あたりです。

標高は500~650メートルで、気候は比較的涼しいのでブドウの栽培に適しています。

行き方

フィレンツェからバスや電車もありますが、ワイナリーへ行くなら絶対にツアーがお勧めです。

所要時間は約1時間です。例えばトスカーナだと、フィレンツェ、シエナなど駅から歩いて観光名所へ行けますがキャンティの場合は違います。ワインが作られている場所は標高が500メートル以上の丘陵地域。後悔しないためにもツアーの予約をしてください。日本人の方が案内してくれるツアーもあるので、出発前に調べておきましょう。

イタリアと言えばキャンティワイン

生産量世界一

なんとイタリアはワインの生産量世界一なんです。フランスやスペインではないんです。さすがワインの国!南北に長いイタリアでは、それぞれの異なった地域で風土の違いを生かし多くのワインが作られています。イタリアでは水よりワインの方が安いなんて聞きますが、イタリア人の生活に欠かせないものになっているんですね。

ぶどうの種類、味

原材料であるブドウは主にトスカーナ州で栽培されている”サンジョベーゼ”という品種です。イタリアを代表する品種であり、幅広く使用されます。

味は、フルーティーで酸味が程よくあり適度なタンニンを感じます。料理問わず食事に合わせやすいワインです。

キャンティワインとキャンティ・クラシコ

実はキャンティワインキャンティ・クラシコと呼ばれるものがあります。違いを簡単にまとめると、歴史の長さ原材料のサンジョベーゼの量です。元々はキャンティ地方で造られたワインだけがキャンティと呼ばれていましたが、人気が高まるにつれキャンティ以外で作られたワインもキャンティワインと謳い始めました。なので、差別化するためにキャンティ地方が独自の呼び方としてキャンティ・クラシコをと名乗るようになったためです。

また、キャンティ・クラシコはサンジョベーゼを80%以上キャンティワインは70%使用しなければいけない規定があります。サンジョヴェーゼ種の味わいを楽しめるのはキャンティ・クラシコというわけです。

ぷち情報

ツアーのいいとこ

ガイドさんはワイン農家やレストランの方たちと深い仲の方が多いです。なので、長くガイドをされている方だと、訪れるワイン農家も歴史のあるワイナリーだったり、市場にはあまり出回っていないワインをテイスティングさせてもらえるチャンスがあったりと、良いこと尽くしです。ワイナリーでは、気に入ったワインを購入できます。また、家族だけで作っている小さいワイナリーもとても素敵です。

ワインの国だからこそ

海外へ旅行に行くとスーパーマーケットに行きたくなりますよね?!現地の人の生活を見たかったり、お土産のお菓子を買ったりとスーパーへ行く人は多いと思います。そこで、是非スーパーのワインコーナーを覗いてみてください!

品数も多く、なんといっても価格に驚きます。もちろんキャンティワインもキャンティ・クラシコもあります。デイリーワイン用のお手軽なものから鍵付きのケースに入っているものまで様々です。また、日本で見たことないワインばかりで選ぶのも楽しいです。ワインの国だけあって種類の多さに圧倒されます。買い足りない方はスーパーを覗いてみてください!

 イタリアから日本国内への帰国時の酒類の免税範囲は”本数が3本”で”1容器780ml以下”です。お忘れなく。

必需品?!

先ほども書きましたが、キャンティワインは標高の高い場所で作られているのでそこまで車でぐんぐん上がっていきます。山道なので、くねくねの道や、舗装れていない道、急カーブもあります。ですので、酔い止めの薬の持参をお勧めします。

昼食を兼ねて行かれる方が多いと思いますが、空腹と海外ならではの少し荒い運転で曲がりくねった道を上るので、決して大袈裟ではありません。現地で買うより日本から持って行ったほうが安心なので忘れずに。

さいごに

ローマやミラノなどの大都市も華やかで素敵ですが、”Campagna”もまた違ったイタリアを知ることができる場所です。広いブドウ畑を見ながら美味しいワインを飲みたくなりましたか?是非、訪れてみてください。

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