旬のものを旬の時期に食べるイタリア。日本のように改良されていることが少ないイタリア野菜・果物は自然の甘さで食べ飽きない!子供のおやつにミニトマトも当たり前です。イタリアは市場が多く、広場で野菜や果物をテントの下で売っています。鮮やかな色とりどりの野菜は見ているだけでも楽しいですが、これは何?!と思う野菜がたくさんあります。今回はイタリア野菜・果物をご紹介します。
イタリアの農業
気候
南北に長いイタリアは日本と同じく四季があります。緯度はイタリアの方が高く、首都ローマは北海道の函館とほぼ同じ位置になります。函館と同じだと雪が降るのかと思いますが、偏西風により秋から冬に雨が多くなります。ですので、ローマで雪が降ることは滅多にありません。イタリアのほとんどの地域は地中海性気候の為、夏は乾燥し、冬は温暖で雨が降る特徴があります。南北に長いイタリアは、地域の気候の差が大きい為、収穫できる作物にも違いがあります。
北部
北部は気候区分が異なり(特に北東部)、地中海性気候の様な夏の乾燥はなく、雨は年間を通して降ります。北部のポー川にはアルプス山脈の雪解け水が流れるため、豊富な水を使いヨーロッパでは珍しいお米の生産もしています。また山脈近くでは、酪農が盛んでチーズの生産量が多いです。冬の気温は-15度まで下がる地域もあります。
南部
南部は典型的な地中海性気候。アフリカからの温かい風もあり、シチリアの年間平均気温は18度、12月は最低気温が10度を下回ることはあまりないです。夏場の乾燥に耐えられるオリーブやワインの原料のブドウの生産量が多いです。
イタリアの珍しい野菜
ラディッキオ
イタリア野菜の中で生産量が一番多いラディッキオ。紫キャベツにそっくりですが、違う野菜なんです。キレイな紫色のラディッキオは、レストランでサラダに使われていることが多いです。カリウムが多く含まれており、苦みがありますがお肉料理と一緒に食べるとさっぱりして美味しく食べられます。
ちなみに、日本では”トレビス”と呼ばれていますが、ラディッキオの中の一種を指し、ラディッキオに比べ細長い形をしています。
フィノッキオ
玉ねぎのようなネギのような不思議な形の野菜。フィノッキオとはハーブの仲間です。イタリアでは古くから食べられている食材で、健康志向の方に人気の野菜です。また、茎や葉の部分は魚料理と相性が良く、株本は刻んでサラダで食べたりと料理に合わせて使う部位を選べる野菜です。
ロマネスコ
見た目が印象的なロマネスコ。ロマネスコは日本でも注目されているイタリア野菜なので、日本のスーパーで見かけたことがある人もいるのではないでしょうか?形に特徴がある野菜なので、サラダや蒸し野菜にして食べることが多いです。カリフラワーの一種なので味は淡白です。
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プンタレッラ
プンタレッタはローマで食べられている冬の野菜で、大きさは白菜くらいです。見た目は水菜に似ています。苦みのある野菜ですが、いろいろな料理に使えるので人気です。葉ではなく中が空洞の茎を手で割いて食べます。ローマ野菜の為、プンタレッラを食べたことがないイタリア人も多いです。
セルバチコ
イタリア料理でよく見かけるセルバチコ。見た目はルッコラに似ていますが、少し辛みが強いのが特徴です。1年中食べられるセルバチコは、料理の使い勝手がよいので、家で育てている人が多いです。ソテーで食べるのがおすすめです。
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カーボロネロ
イタリア語でキャベツはカーボロ(Cavolo)、黒はネーロ(Nero)で「黒キャベツ」そのまんまの名前ですが、ケールの仲間でキャベツではありません。葉がボコボコしている見た目は印象的ですが、味はクセがなくしっかりした葉は食べ応えがあります。主にトスカーナ地方で栽培されている野菜です。
イタリアの果物
ブラッドオレンジ
果肉が赤いブラッドオレンジ。その名の通り、血の様に赤いオレンジです。日本ではジュースのブラッドオレンジを見かけますが、最初に見たときに驚いた人は多いのではないでしょうか?イタリアでは、オレンジジュースを頼んでブラッドオレンジジュースが出てくることもあります。色のように味も濃くて美味しいです。
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ぺスカ・タバッキエーラ(桃)
イタリアではたくさんの種類の桃が売られていますが、定番なものが平たい桃、ぺスカ・タバッキエーラです。嗅ぎタバコのケースに形が似ていることから名前が付きました。小さくてかわいらしい形ですが、味は白桃と同じく甘い!南部のシチリアで生産されています。
さいごに
いかがでしたでしょうか?一度見ると忘れないようなインパクトのある野菜から日本でも馴染のあるような野菜もあったと思います。イタリア野菜を知ってからイタリアのレストランやスーパーマーケットへ行くともっと楽しめるはず!健康志向が高い日本では、鮮やかで栄養あるイタリア野菜がもっと身近になる日が近いかもしれませんね。
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