前回は、日本とも深い関係があるリエーティについてお届けしました。今回は、チンクエテッレ(Cinque Terre)についてお届けしたいと思います。最後までお付き合いのほどを。
実は、イタリア在住日本人の中でも、よく話になるのが、「チンクエテッレって行きにくい所でしょ?」とか「車がないと、行けないとか・・・。」という事。ところが、そんなことは全くありません!
今回、私は、前回のリエーティ回に登場した行動派日本人女性(親友)と共に、チンクエテッレを一泊二日で旅してきました。かなりの駆け足でしたが、お伝えしたいと思います。皆さん、しっかり付いて来てくださいね。今回も楽しい旅が出来ますように!
電車で行こう!
さて、昨年の秋、またまた思いついた親友は、「チンクエテッレに行きましょう!」と、お誘いの言葉。
行動派の彼女は、車での移動を考えていたようですが、やはり長時間のドライブで疲れてしまい観光どころではなくなると私は止めました。
さあ・・・どうしたものか、と考えていると「電車はどう?」と。
でも「電車では行けないと聞いたわよ・・・」という言葉が脳裏をかすめましたが、
思い立ったら、即、行動!
電車の手配と、ホテルの手配を即行いました。(やはり親友はすごい・・・)
では、どこから出発かというと、ローマ・テルミニ(Roma Termini)からで、ラ・スペッツィア(La Spezia)というところまで電車で移動、その後は、観光案内所に行ってみようということになりました。
チケットを入手
ローマ・テルミニからラ・スペッツィア・チェントラーレ(La Spezia Centrale)まで電車に揺られることざっと4時間ほど(この電車に結構時間が取られます)。無事に到着し、ここからどのようにチンクエテッレまで行くのか調べていなかったため、早速、観光案内所(駅の一番ホームにあると思います)へ行くことにしました。
案内所の中には観光客の列。待つこと数分。私たちの番になり窓口へ。すぐに対応して下さり、周遊用の切符を入手することが出来ました。
準備はOK!いよいよ電車に乗ってチンクエテッレ周遊開始!
モンテロッソ(Monterosso)の潮騒に癒されて
ラ・スペッツィア・チェントラーレからモンテロッソまでどれくらい時間がかかるのだろうと心配していたのですが、あっという間に到着!
チンクエテッレ周遊のコツ・・・チンクエテッレはよく似た風景が多いので、(崖に建物が建っていたり、建物に色が付いていたりします)町の地図看板を撮影しておくことをお勧めします。
駅から少し歩いたところに海辺がありました。
潮騒に癒されました・・・。
やはり海に面していると、町中が潮の香りがしていいですね。ただ、残念だったのは、行った日の天気。動画や写真を見て頂いてもお分かりになるかと思いますが、曇り。そして、しばらくすると暴風雨になる予報。
せっかくのカラフルな建物がくすんでしまいましたが、気を取り直して次に行ってみましょう!
ヴェルナッツァ(Vernazza)で昼食を!
モンテロッソから次のヴェルナッツァへ。電車に乗り数分。あっという間に到着。降り立ちましたが、観光客であふれていました。
駅を眺めてみると、電車は高架の上を走っています。建物全体が低い感じがします。
私たちが訪れた訪れた日の夜、予報は当たり暴風雨となりました・・・。建物が高いとかなり揺れるのではないかと思います。そういう意味でも建物は低いのかなと、勝手に想像しました。チンクエテッレ自体、風が強い場所なのかも知れませんね。
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そして、観光案内所の方が、海側からも船に乗ってチンクエテッレを見ることが出来るとおっしゃっていたのですが、この強風のため出航できなかったのが
残念で仕方がありません。気を取り直して先に進みましょう。駅から少し歩くとお土産物屋さんが建ち並んでいました。そこの一角、猫が商品の上に文鎮状態。
お店の飼い猫か、野良猫かよく分かりませんが、店主さんはそのままでそっと見守っていました。チンクエテッレではよく猫を見かけました。海が近いからでしょうね。
こんなのんびり文鎮猫を横目で見ながら、もう少し奥まで歩いていきます。すると港が見えてきました。
ヴェルナッツァの観光ポイント、時計台です。天気が悪くなってきていますね・・・。さてさて、この時計台が見えるところで、いよいよお待ちかねの昼食タイムです!
頂いたのはGianni Franziというレストランにて。海近くなので、やはりメニューは海鮮!
まずは、イカ墨パスタ(やはり外せない!歯や舌が黒くなってもご愛嬌!)。しっかり見ていただきたいのは、イカ墨の色。イカ墨の色が薄くパスタの色が見えてしまうのは、私的にはバツ。墨というくらいなら、やはりInchiostro(インク)並みの濃さが欲しいところです!
小イワシのグリル。ジャガイモが下にひかれていて魚のうまみをしっかり吸収しています。うまみを吸収したジャガイモをもっと食べたくなる料理でした。
そして、最後にお菓子(Dolce)ですが、少し変わっていました。
チャンベッラ(ciambella)というお菓子(ケーキの真ん中に大きな穴が開いたお菓子)を切ったものに、ブランデーをかけて頂くというものでした。
少しかけるだけで大人の味に大変身!アルコールが苦手な方は、かけ過ぎにご注意を。
オー(Oh)ノー(No) リオマッジョーレ(Riomaggiore)
ヴェルナッツァから、私たち満足・満腹組が電車に乗り、次のリオマッジョーレへ移動しようとしましたが・・・ここで残念なお知らせ。
リオマッジョーレに到着は出来たのですが、なんとお店が徐々に閉め始めているではないですか!どうやら悪天候に備えて早く閉めているとのこと。
仕方がないので、看板だけ撮影して長居はしませんでした。次回訪れる際は、じっくり回りたいと思います。
まとめ
チンクエテッレは、一泊二日では、かなり駆け足で回らないといけないので、二泊三日の予定を組まれるのが良いかと思います。それから大切なのは、やはり天気です。イタリアの秋は、どうしても曇りや雨の日が多いです。カラフルな町並みをご覧になりたい方は、夏にしっかり暑さ対策をして訪問されることをお勧めします。
次回もチンクエテッレのお話です!
第二弾としてマナローラの美味しいレストランとコルニ―リアの心臓破りの坂、そして少し足を延ばしてポルトヴェーネレをご紹介します。お楽しみに!