家具付き?!歴史の中で暮らすイタリアの住宅事情知っていますか

家具付き?!歴史の中で暮らすイタリアの住宅事情知っていますか

mina

学生時代のイタリア旅行を機に、イタリアの虜に。食べること、飲むこと、自然が大好き。なにより明るいイタリア人が大好きです。独学でイタリア語を学び、フィレンツェへ短期語学留学。現在も子育てしながらイタリア語学習継続中。

歴史のある建物、華やかな風景、素敵なイタリア人…と、多くの人が憧れるイタリア。 在住する日本人は、なんと1万4千人以上。多くの日本人が移住を決めたイタリアでは、どのような家で過ごしているのでしょうか?今回はイタリアの住宅事情をご紹介します。

住宅の種類

アッパルタメント(Appartamento)

日本で言うマンションです。イタリアでは一般的な住宅です。都市部には歴史のあるAppartamentoがたくさんあり、中には300年以上前に建てられたものもあります。建物はレンガや石造りで日本の住宅と比べ窓が小さい作りです。4,5階建てで、2LDK,3LDKがが多いです。バスルームが2つあり、1つはシャワーだけ、もう1つに浴室がある家もあります。

日本では築年数が長い物件は敬遠されたり、家賃が安くなることが多いですがイタリアでは逆。貴重な文化財として保護されている地区もあり、築年数より立地での家賃の差が大きいです。また、周りに古い建物が多いので気にならない点もあります。建物自体は古いですが、居住スペースはキレイにリフォームされています。

ただ、古い建物だけありエレベーターがなかったり水道管の老朽化で水が流れないトラブルも珍しくありません。

ヴィラ(Villa)

庭付きの一戸建て住宅です。別荘を指し、都市部ではなく郊外にあります。ビーチ近くに立っている家はVillaが多いです。庭付きで門があり、1階建てです。イタリアでは一戸建て住宅は販売用で建てられる場合が多く、賃貸はあまりないです。

モノロカーレ(Monolocale)

モノロカーレとは、ワンルームや1LDKを指します。バスルームがあります。単身で住む人用で家賃は場所により様々ですが、屋根裏部屋などレア物件もありますが、Monolocale自体の物件数は少なめです。ちなみに2つ部屋がある家はビロカーレと言います。

シェアハウス

同じ家に友達同士など複数で住むシャアハウス。家賃の高い市内に住む学生や会社員にとって、海外では一般的な選択肢です。イタリアでは失業率が高く、アルバイトで生計を立てている人も少なくありません。家賃折半で住めるシェアハウスを探す人は多いです。

トイレやシャワー、キッチンが共同で各自部屋があります。プライバシーも守られるので人気です。光熱費込みの家賃の場合と使った分を住んでいる人で割る場合があります。

特徴

家具付き?!

家電や家具が備え付けられている場合が多く、契約してすぐに住むことも可能です。日本でも家具付き物件はありますが、イタリアと比べればとても少ないです。また驚くことに、食器やベッド一式まで付いている物件もあります。こだわりがない人にとっては、家具を揃える買い物が必要ないので嬉しいですね。Wi-Fi付きも多いです。

キレイ好き?!

街中のポイ捨てのゴミやレストランや公共施設のトイレは汚い…けど、イタリア人はキレイ好きが多いです。ただこれは自分の家の話。自分のテリトリーである自宅はいつでもキレイに保っておきたいので、毎日のように掃除。

ほぼ毎日ベッドシーツを交換。家の中は土足の為、1週間もすれば床の汚れが目立つのでモップがけ。さらに、ワックスがけまでする人もいます。中には掃除をお手伝いさんや業者に頼んでいる家庭もあります。

価格

家賃

北部、南部の経済格差のあるイタリアでは、収入に対し家賃にも大きな差があります。2019年のデータでは、北部の賃貸平均値が2018年と比べ上昇しました。

ミラノの平均家賃は、1,234€(約150,548円)でイタリア国内で1番高く、首都ローマは884€(約107,848円)、ナポリは630€(約76,860円)でミラノの約半分。カラブリア州のカタンザーロは368€(約44,896円)と安く、イタリアの家賃平均値としては616€(約75,152円)でした。

※広さや立地条件により家賃は異なり、あくまで市内の平均値です。上記の円表示は2020年7が17日1€122円で計算しており、当時の円価格ではありません。

住宅価格

日本では毎年3月に国土交通省が土地の公示価格を発表し、毎年ニュースになります。イタリアの土地は郊外ばかりで、農家用のとても広い土地の販売が多いため、住宅価格を見てみます。1番高い住宅価格はヴェネツィアで4,380€(約570,000円)、最も家賃が高かったミラノは、3,365€(約438,000円)でした。(1平方メートルあたりの住宅価格。また、上記は2018年時の価格)

さいごに

多くの歴史ある建物は、耐震基準が設けられる前に建てられたので地震の多いイタリアでは不安要素のひとつです。ただ、長い歴史のある建物を改築することには抵抗があり耐震工事が進みずらい背景もあります。

ですが、夢の国ような素敵な街並みの中で一度は住んでみたいと思う人も多いのではないでしょうか?お探しの方はいつ良い物件に出会うか分からないので、随時、不動産情報のチェックを!

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学生時代のイタリア旅行を機に、イタリアの虜に。食べること、飲むこと、自然が大好き。なにより明るいイタリア人が大好きです。独学でイタリア語を学び、フィレンツェへ短期語学留学。現在も子育てしながらイタリア語学習継続中。

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