なぜイタリアの郵便サービスは、これほどまでに低評価なの?

なぜイタリアの郵便サービスは、これほどまでに低評価なの?

mina

学生時代のイタリア旅行を機に、イタリアの虜に。食べること、飲むこと、自然が大好き。なにより明るいイタリア人が大好きです。独学でイタリア語を学び、フィレンツェへ短期語学留学。現在も子育てしながらイタリア語学習継続中。

日々の生活の中で、荷物の配送はもちろん、貯金や保険、公共料金等の支払いなど行くことの多い郵便局。旅行ではほとんどの人が立ち寄らないであろうイタリアの郵便局ですが、現地で生活をしている人や、日本から荷物を送る場合において、郵便局は必要不可欠。

生活の中で必要な郵便局ですが、なんと大半のイタリア人は郵便サービスに満足していません。半ば諦めている人もいるほど。なぜ、これほどイタリアの郵便局の評価は低いのか?今回はイタリアの郵便局の現状やサービス内容についてご紹介します。

郵便局の現状

なにができるの?

イタリアの郵便局では、郵便・貯金・保険が主な事業内容です。日本の郵便局と同じですね。また、年金支給日には多くのお年寄りが郵便局へ訪れる点も日本と似ています。

営業時間は午前8時過ぎから午後13時までが多く、大きい郵便局ではお昼休憩なしで19時まで通して営業しています。

出典・ildenero.it

イタリアの郵便局を調べると、ほとんどと言っていいくらいネガティブな記事が多いです。それもそのはず。現地のイタリア人でさえも、”荷物を送ったのに届かないのが当たり前。届くだけラッキー”と、言ってしまうほどイタリアの郵便サービスはとても低いです。

また、郵便局員は人によって言うこと違い、荷物を送る送料や必要書類も、聞く人によって値段が違っていたり、分かっていなかったり。やっと届いた荷物はボロボロで、中身が入っていないなんてことも。日本では考えられませんが、これがイタリアの現状です。

国連の機関のUPU(万国郵便連合)が、郵便サービスにおける信頼性等の評価を約170か国の加盟国のデータを基に作成したデータがあります。イタリアは先進国の平均に及ばず24位。一方日本は、なんと3位!!一目瞭然ですが、これほどの差がなぜ生まれてしまったのでしょうか?

背景

イタリアの郵便局、ポステ・イタリアーネ(Poste Italiane)は日本と同じく民営化されています。また、株も100%政府保有の点も日本と同じ。違う点とすれば、契約社員(パート社員)が多いことです。

正社員と違い、期間で雇われる契約社員は最初の契約期間が過ぎると更新できない人がほとんど。せっかく覚えた仕事も契約期間が過ぎれば仕事は出来ないですし、新しい人がどんどん入ってくることになります。正しい仕事を覚えられていないまま引き継いでしまう為に、上記で述べた通りのありさまになる要因の一つと考えられます。

改善策

2019年にポステ・イタリアーネは労働組合協定と連携し、組織の強化、再編成を行いました。具体的には、今まで郵便局で働いたことのある人や新入社員、現在働いているパート社員など計3,300人以上を雇用する新しい採用・雇用契約を発表

また、2020年中にパート従業員をフルタイムに切り替えるなどの要項も含まれており体制の改善が期待されています。

手紙・荷物を送る

手紙

手紙やハガキを送る際に必要な切手は、郵便局以外にタバッキ(Tabacchi)と呼ばれるタバコ屋さんやバール(Bar)で販売しています。重さ20グラム以下で1.10€です。封書でも20グラム以下であればこの値段の切手で送ることができます。あとは街角にある赤いポストを探して投函するだけです。

ポステ・イタリアーネでは、オンライン上で手紙や電報を送ることも可能です。私たちは手紙など送りたい書類を作成するだけ。あとは、ポステ・イタリアーネが印刷し切手代は引き落としかクレジットカード等で支払うだけ。イタリアの郵便局は、いつも長い列が出来ているので覚悟して行く人が多いそうです。手紙を出す切手の購入だけでも時間を取られてしまうので、オンラインで済むサービスはとても便利ですね。

荷物

小包などの荷物の発送は頑丈に梱包することをおすすめします。イタリア国内の発送の場合、日本と同じような梱包では相手が受け取る前に箱を開けられて、中のものを取られてしまう可能性があるからです。

また、郵便局で売っている箱を購入して送ろうと考えている人もいるかと思いますが、イタリアの郵便局では取り扱っていない場合が多いのでおすすめしません。事前に購入し、自宅で梱包した状態で郵便局へ向かいましょう。 

日本からイタリアへ荷物を送る場合は、頑丈に梱包しすぎない方が良いそうです。理由としては関税のチェックを受ける際に、大抵の場合荷物を開けるからです。頑丈な梱包や、貴重品などは売買目的だと勘違いされることがある為、自分用の荷物だと分かるようなキレイ過ぎない梱包が良いそうです。

さいごに

私たちの”当たり前に荷物が届く”感覚がイタリアとこれほどまでに違うこと、同時に日本のサービス力の高さや安心感を改めて感じました。以前は忘れたころに荷物が届くことも多かったイタリアも、最近は荷物が比較的早く届くようになったそうです。このまま良い方向に改善されて欲しいですね。


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